【SUPER GT2017】猛追さなかのマシントラブル!タイで涙を呑んだSUBARU BRZ GT300

10月7~8日にタイのチャンインターナショナルサーキットで開催された「2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE」。ギリギリでチャンピオンを狙える位置にいたSUBARU BRZ R&D SPORTにとっては落とせない大一番となっていました。

雨の予選で5番手を得たSUBARU BRZ R&D SPORT。非力といわれるBRZですが、リア荷重に重きを置いた今年のBRZ、実はウェット路面には強さを発揮できるのです。たらればの話ですが、雨でセイフティーカーが2度も出たSUGOでさえ、セイフティーカーのタイミングが違えばトップ集団の中にいるはずのラップタイムで走っているのです。

決勝日の午前中は良く晴れ渡り、このままレースが行われるのかと思われたスターティンググリッド。GT300の5番グリッドに並んだBRZは、にわかに曇りだした空を見てタイヤをレインタイヤに交換します。

降り出した雨は一瞬に路面をハードウェットにするほどのスコールとなります。そしてスタート直前に雨は上がりますが路面は変わらずのハードウェット。スタートはセイフティーカー先導で行われることとなります。そのスタートドライバーは山内英輝選手。

2周にわたるセイフティーカーの先導が解除され、勢いよく飛び出したトップ集団。その5台の中にはタイヤチョイスを成功させたBRZの姿が。このとき山内選手はARTA BMW M6をパスし、4位に浮上していきます。

しかしウェット路面とはいえ雨が上がっていたチャン インターナショナルサーキット。周回を重ねるうちに路面はドンドン乾いていき、10周を過ぎた頃にはレインタイヤでスタートした集団にスリックタイヤをチョイスしたマシンが追いついてくるという状況になってきます。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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