東京モーターショーの一般公開日とプレスデーの違い、その2は、各ブースのレイアウトと展示内容について。プレスブリーフィングのあるプレスデーの場合、ステージ前面は取材陣とカメラ撮影用の専用スペースに当てられます。
特に乗用車メーカーの場合、ステージ前はほとんど取材陣に埋め尽くされます。「朝の通勤ラッシュの混雑に近い!」と言っても大袈裟でないのは、写真でお分かり頂けると思います。
またプレスブリーフィングでは取材席とカメラ用台座を設置するだけでなく、立ち見用の空きスペースも確保しなければなりません。そのため一般公開日に比べて「フロア置きの展示」が非常に少なくなっています。特に、現役の市販車や既存エンジンなどの技術展示が割愛されてしまうため、たくさんの種類のクルマやメカニズムを取材しようと思ってもできないのです。
とはいえ、意外な利点もあります。メディア関係者はプレスブリーフィングに合わせて大移動をするために、ブリーフィングが行われていないホールやブースは、意外なほど空いているのです。そのため、ステージ上のコンセプトカーをじっくり取材できるのは、大いにありがたいところです。
(星崎 俊浩)