ダイハツは今年、創立110周年を迎えました。現在、完全子会社化によってトヨタグループ一員の色を濃くしているダイハツは、軽自動車専門メーカーという位置づけに思われがちですが、車内のスピリットはちょっと異なります。
東京モーターショーのプレスカンファレンスのなかで社長の奥平総一郎氏は
「ダイハツの企業スローガンは“Light you up 〜らしく、ともに、軽やかに〜”であり、今回のモーターショーでも同じスローガンを使っています。ダイハツはユーザーの暮らしに寄り添った良品廉価なクルマ造りをしてきました。現在、スモールカーは日常生活に無くてはならない存在となっています。11年連続で軽自動車ナンバー1獲得、軽の技術を生かしたクルマ造りは、インドネシアやマレーシアでも高く評価されています。今後は軽を核としたダイハツならではの小から大のクルマ造り、DNGA=ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーを実現しさらに良品廉価を進め、ユーザーに軽やかで輝いた暮らしを提供していきます」
と語りました。
このスピーチのなかで重要な部分は「小から大のクルマ造り」です。この言葉からくみとれるのは軽自動車造りをしつつ、登録車の開発をすすめ、(現在もブーンなどはありますが)再び登録車もしっかり造るメーカーになるという意気込みを感じ取ることができます。
今回の東京ショーには軽自動車規格の商用EVモデル「DNプロカーゴ」、次期タントともウワサされる軽ハイトワゴンの「DNユースペース」、コンパクトカーのDNコンパーノ、同じくコンパクトSUVのDNトレック、3列シート車のDNトレックを展示。注目を集めています。
(諸星陽一)