【東京モーターショー2017】登録車への再参入をねらい意欲的小型車を展示するダイハツ

ダイハツは今年、創立110周年を迎えました。現在、完全子会社化によってトヨタグループ一員の色を濃くしているダイハツは、軽自動車専門メーカーという位置づけに思われがちですが、車内のスピリットはちょっと異なります。

東京モーターショーのプレスカンファレンスのなかで社長の奥平総一郎氏は

「ダイハツの企業スローガンは“Light you up 〜らしく、ともに、軽やかに〜”であり、今回のモーターショーでも同じスローガンを使っています。ダイハツはユーザーの暮らしに寄り添った良品廉価なクルマ造りをしてきました。現在、スモールカーは日常生活に無くてはならない存在となっています。11年連続で軽自動車ナンバー1獲得、軽の技術を生かしたクルマ造りは、インドネシアやマレーシアでも高く評価されています。今後は軽を核としたダイハツならではの小から大のクルマ造り、DNGA=ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーを実現しさらに良品廉価を進め、ユーザーに軽やかで輝いた暮らしを提供していきます」

と語りました。

このスピーチのなかで重要な部分は「小から大のクルマ造り」です。この言葉からくみとれるのは軽自動車造りをしつつ、登録車の開発をすすめ、(現在もブーンなどはありますが)再び登録車もしっかり造るメーカーになるという意気込みを感じ取ることができます。

 

今回の東京ショーには軽自動車規格の商用EVモデル「DNプロカーゴ」、次期タントともウワサされる軽ハイトワゴンの「DNユースペース」、コンパクトカーのDNコンパーノ、同じくコンパクトSUVのDNトレック、3列シート車のDNトレックを展示。注目を集めています。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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