【東京モーターショー】EVも自動運転もなし!スポーツモデルだけを展示した骨太のルノー

どこのブースを訪れても、電気自動車、自動運転、コネクティッドという言葉が飛び交っている東京モーターショーのなかにおいて、展示車すべてをスポーツモデルにするという骨太で大胆な展示方法を採ったのがルノーです。

ルノーは1977年からF1グランプリに参戦しています。当時のF1は自然吸気エンジンが当たり前でしたが、そこへターボユニットを持ち込んでわずか3年で初優勝を手にすることに成功しました。そこから40年、ルノーはつねに挑戦しづけ、数多くのタイトルを獲得しています。ルノーにはモータースポーツのパッションがあり、スポーツモデルを愛する心意気があるのです。

ルノーにはこうしたスポーツモデルを専門に手がけるルノースポールカーズという組織があり、このルノースポールカーズで作られたモデルが「ルノースポール」となり、日本でも非常に高い人気を博しています。

今回の東京モーターショーには先日発売されたばかりのメガーヌGTです。メガーヌGTは4コントロールと呼ばれる4輪操舵システムを採用、革新的なコーナリングレスポンスを実現しています。

もう1台はトゥインゴGT。リヤエンジンリヤドライブ、つまりRRというクルマ好きにはたまらないレイアウトを採用したトゥインゴはそのままでも多くのファンを魅了していますが、GTはエンジンは109馬力のターボタイプとしてさらに魅力をアップ。

ルーテシアルノースポールはパドルシフトやラリーからフィードバックしたフロントダンパーなどが採用されています。そして今回の東京モーターショーでもっとも注目のモデルが、ジャパンプレミアとなったメガーヌルノースポールです。このメガーヌルノースポールのプレゼンテーションを行うために、ルノースポールカーズのトップであるパトリス・ラティが来日しました。

プレスカンファレンスでパトリス氏は「過去40年でルノーは170の優勝、12のコンストラクターズチャンピオン、11のドライバーズタイトルを獲得しました。F1ではパフォーマンスことがすべてです。そのなかで得たパッションをユーザーにお届けします。メガーヌRSはルノースポールのフラッグシップです。メガーヌRS鈴鹿サーキットでも非常に素晴らしいタイムを記録しました。一般路でもサーキットでもすべてのコーナーで最適なコーナリングが得られるようになっています」と語りました。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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