第45回 東京モーターショーが開幕しました。市販目前のプロトタイプから、数年先のモビリティ像を示すコンセプトカー、ショーモデルなどが自動車メーカー各社のブースでは主役といえます。そうした未来のモビリティを支える次世代テクノロジーを、リアルに感じることができるのがサプライヤーが集まる部品展示のコーナーです。
世界的なサプライヤー、シェフラーのブースが示しているのは、まさに世界的トレンドとなっている電動化モビリティの未来でした。
電動化といっても化石燃料で発電しているのではCO2削減効果は知れているという批判もありますが、再生可能エネルギーが拡大している現状を踏まえ、「太陽光や地熱、水力などの再生可能エネルギーだけになったすればCO2排出量は現状の3%と激減できる」というのがシェフラーの分析。
エネルギーミックスが再生可能エネルギー比率を高めているトレンドを考えればモビリティの電動化が進むのは自然な流れといえそうです。
そこで、東京モーターショーでシェフラーがアピールしているのは「48Vハイブリッドシステム」です。ハイブリッドシステムとMTパワートレインを組み合わせることで、ファン・トゥ・ドライブとエミッションをバランスさせることが可能となります。
シェフラーといえば、電動マシンによるモータースポーツ「フォーミュラE」での活躍でも知られていますが、同社のブースにはフォーミュラE用モーターも展示。電動モビリティのスポーツ性をこれほどアピールできるのは、同社の強みといえそうです。
(山本晋也)