このところ東京モーターショーからは輸入車が減っているといった話もあります。実際、イタリアやアメリカのブランドは出展していません。
ですが、物流を支えるトラックについては、各社が積極的にPRの場として利用している印象があります。輸入トラックのプレミアムブランドとしてめきめき注目を集めている「スカニア」も、そのうちの一社です。
日本法人の設立は2009年と最近ですが、「スカニア」というブランドの歴史は1891年に始まっていますから世界的には老舗ブランドといえましょう。その本社はスウェーデン・セーデルテリエ市に置かれ、世界100か国以上でビジネスを展開しているのです。
そうしたグローバル企業のスカニアが、ここ東京モーターショーでお披露目した新型モデルは、欧州に次いで発表されたというもので、いかに日本市場を重視しているのかが感じられるエピソード。
また、トラックといえば燃費性能を最優先事項としており、ドライバーは我慢を強いられるというイメージもありますが、スカニアのトラックは「ドライバーコンフォータブル」を重視しているというのが特徴。
視界やスイッチ類の配置などキャビンのデザインにおいてもドライバーの快適性を重視しているといった内容を、スウェーデンの本社からやって来たデザイナーも強くアピールしていたのが印象的でした。
(山本晋也)