【東京モーターショー2017】3台のコンセプトカーを公開したいすゞのテーマは「運ぶの時代に、できること。」

2017年に創立80年を迎えた老舗メーカーのいすゞ。日本ではトラックにより物流を支える存在です。第45回 東京モーターショーにおいては「運ぶの時代に、できること。」をテーマとしています。

そのにブースを彩っているのは、80周年記念車(ギガ、フォワード、エルフ)のほか、3台のコンセプトカー。

いかにも未来感のあるスタイリングのデザインコンセプト 「FD-SI」は世界初公開となるデリバリーバン。昆虫などの生物に見られる群知能に着目し、集配方法に応用するといったバイオミミクリー的な発想で作られています。スタイリング面でも蜂の巣をモチーフにしたバイオデザインを取り入れていれることで、自然が生み出す効率性を追求する姿勢をアピールしています。

同じく近距離ユースで使われる小型トラックの電気自動車コンセプトとして世界初公開されているのが、「エルフ EV 」。いまやグローバルトレンドとなっているゼロ・エミッションを実現するEVトラックは、商用車にとって欠かせない架装物も電気で動かすことで、真のゼロ・エミッションを実現しています。急速充電・普通充電に両対応、満充電での航続可能距離は100km以上と発表されています。

そして、自衛隊に納めているという6輪駆動トラックの市販バージョンといえる参考出品車が「ISUZU 6×6 」。高走破性を確保するため、最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルに余裕を持っていることはひと目で実感できるところ。あらゆる場面で「運ぶ」を支えるといういすゞのスピリットが感じられる一台です。

(山本晋也)

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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