【東京モーターショー2017】2020年代初頭の市販化を目指すEVコンセプト「NISSAN IMx」を世界初公開

さて、「NISSAN IMx」は、フロントとリヤに配される2モーターにより四輪を駆動。目指すスペックは320kW/700Nmで、航続可能距離は600km以上としています。高密度・大容量バッテリーの詳細は明らかにされていませんが、新型リーフの倍となる80kWh以上を想定。

この高い出力とトルクにより、ガソリン車では得られないような素早い加速、ドライビングプレジャーを提供するとしています。床下にバッテリーを搭載するEVは、背の低いセダンには不利な点もありますが、このEV専用プラットフォームによりセダンにも使えるように最適化。

自動運転技術ももちろん盛り込まれています。マニュアル(手動)モードでも360°をカバーするセンサー類がサポートしながら、AIにより完全自動運転を実現するとしています。

各センサーの詳細なスペックは、現時点では公表されていませんが、9つのレーダー、12のカメラ、近距離用の赤外線スキャナーを6つ、16のソナーが用意されます。当面は万一に備えて有人オペレーターによる監視付きですが、将来はAIにより無人で駐車場に向かってくれる機能も搭載。

内装は、先進性を追求しながらも日本の「和」を感じさせる暖かみのある仕上がり。ほかにも、蓄電池や給電機能によるEVならではの機能もより拡張され、次世代EVにふさわしい多彩な技術が提案されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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