さて、「NISSAN IMx」は、フロントとリヤに配される2モーターにより四輪を駆動。目指すスペックは320kW/700Nmで、航続可能距離は600km以上としています。高密度・大容量バッテリーの詳細は明らかにされていませんが、新型リーフの倍となる80kWh以上を想定。
この高い出力とトルクにより、ガソリン車では得られないような素早い加速、ドライビングプレジャーを提供するとしています。床下にバッテリーを搭載するEVは、背の低いセダンには不利な点もありますが、このEV専用プラットフォームによりセダンにも使えるように最適化。
自動運転技術ももちろん盛り込まれています。マニュアル(手動)モードでも360°をカバーするセンサー類がサポートしながら、AIにより完全自動運転を実現するとしています。
各センサーの詳細なスペックは、現時点では公表されていませんが、9つのレーダー、12のカメラ、近距離用の赤外線スキャナーを6つ、16のソナーが用意されます。当面は万一に備えて有人オペレーターによる監視付きですが、将来はAIにより無人で駐車場に向かってくれる機能も搭載。
内装は、先進性を追求しながらも日本の「和」を感じさせる暖かみのある仕上がり。ほかにも、蓄電池や給電機能によるEVならではの機能もより拡張され、次世代EVにふさわしい多彩な技術が提案されています。
(塚田勝弘)