佐藤琢磨選手の応援を受けた室屋選手、首位との直接対決へ!【レッドブルエアレース2017】

レッドブルエアレース2017最終戦の舞台、インディアナポリスモータースピードウェイ。予選日の朝に今年のインディ500マイルウイナー・佐藤琢磨選手が現れた。

室屋選手とハンガーで対面すると二人は、今回が初めてとは思えない程短時間で打ち解け、まるで旧知の友人の様な雰囲気で報道陣の前に現れた。

琢磨選手はエアレースを生で見るのは初めてという事で、これから起きる事に興味津々。互いに戦う者として同じ波長を感じるそうだ。室屋選手は予選に際して「小細工無しに速く飛ぶ」とガチンコの予選飛行を宣言した。

予選日最初の飛行はプラクティス3。トップはマット・ホール選手の1.03.283.室屋選手は8番手で1.06.477というタイム。一方ソンカ選手は7番手、マクロード、チャンブリスの両選手も10/12位とランキング上位選手は軒並み下位に沈んだ。

16:05予選開始。天候は晴れ。午前中より気温は上がり、やや蒸し暑くなった。予選の飛行は通例通り2回行うが連続でタイムアタックを行わない事となった。1回目のタイム計測後に着陸を行い、再度離陸からの計測を行う。最初がランキング14位のクリスチャン・ボルトン選手、

最後が首位のマルティン・ソンカ選手。室屋選手はランキング2位なので13番手である。

2Lap目の計測でタイムアップを図るにはエンジンの冷却性能の高さがカギとなりそうである。ボルトン、ル・ボット、ポドルンシェク、イワノフ、ドルダラー…とタイム更新が続き、ペトル・コプシュテイン選手が1.04.390を刻む。

更にマット・ホール選手が1.04.149の最速タイムを叩き出した。

前戦に続いての予選1位獲得は「怪物」と恐れられた男の復活を印象付けた。

ランキング上位の4名はコプシュテイン選手のタイムも破れない。マクロード/ソンカ両選手は1.05秒台を出してそれぞれ、4位/5位となるが、室屋/チャンブリスの両選手は予選でペナルティーが含まれたタイムが記録されており(もう一本ペナルティを重ね、更にタイムが悪い)、各々11位/12位に沈んだ。

その結果、ラウンド・オブ・14で衝撃の対戦が実現する事となった。

Heat2 (先攻)室屋義秀 vs マルティン・ソンカ(後攻)

ランキング2位と1位の直接対決は、2017シリーズタイトルの結果を1戦で決定する可能性のある大きな勝負となる。室屋選手とソンカ選手の直接対決は過去に幾度もあるが、直近のポルトを除くと殆ど室屋選手が制している。

直接対決を勝ち上がり、タイトルに迫るのか。最多勝を飾ったが…悔しいシーズンの締めくくりとなるのか。また、チャレンジャークラスではメラニー・アストル選手が女性選手として初めて予選トップを獲得した。

話題満載の最終戦、生中継が見逃せない。

(川崎BASE)