2017年F1第16戦日本GPが鈴鹿サーキット(5.807km、周回数53周)で開催されました。
予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースレコード(1分27秒319)を更新し、日本GPで初ポールポジションを獲得。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)、3番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続きました。
2番手を獲得したボッタスはギヤボックス交換ペナルティを受け、決勝は6番グリッドからスタートに。フロントロウにはドライバーズ・チャンピオンシップを争っているハミルトンとベッテルが並ぶこととなり、何か一波乱ありそうな予感です。
決勝日は最高のレース日和! 日差しが強く、少し歩くだけでも汗ばんでしまう秋晴れです。
レース前にはポディウムにドライバーが集まり、9月の大地震で被害を受けたメキシコにメッセージを送りました。19人のドライバーが集まる中、ハミルトンだけこの場にいないのが気になります……。
スタートで大きな混乱はなかったものの、次戦からルノーに移籍するカルロス・サインツJr(トロロッソ)が逆バンクで単独スピン。セーフティカーが導入されました。翌周リスタートとなりましたが、ベッテルの様子がおかしい! 後ろのマシンにどんどん抜かれていきます。
4周目ベッテルはガレージに戻り修復を待ちますが、そのままリタイアとなってしまいました。ドライバーズ・チャンピオンシップに向け、シンガポールGPから不運が続いているベッテルにとって日本GPはなんとしてでも優勝したかったはず。ノーポイントという最悪の結果に終わってしまい本当に可哀そうでした(涙)。
しかし、ベッテルはリタイア後ピットウォールから顔を出して「サポートありがとう!」と大きく手を振ってくれ、スタンドからは大歓声があがりました。ベッテルのファンを大切にする気持ちが伝わってきた瞬間でした。
ベッテルのリタイアにより、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手エステバン・オコン(フォースインディア)となりました。
8周目、マーカス・エリクソン(ザウバー)がデグナーで単独クラッシュ。これによりバーチャルセーフティカーが導入されましたが、翌周に解除されます。
5番手スタートのオコンは好スタートを決め、3番手を走行していましたが、11周目にダニエル・リカルド(レッドブル)、そして12周目にボッタスに抜かれてしまいました。一時は3位を走行していて、初表彰台かも!? と期待していましたが、上位勢にはかないませんね。でも、今後の活躍が楽しみなドライバーです。