【新車】ジャガー・Fペイスと共通のプラットフォームを持つ、レンジローバー「ヴェラール」の位置づけは?

レンジローバーはイギリスのジャガーランドローバー社が製造する上級SUVです。

もともとジャガーとランドローバーは別会社でしたが、21世紀初頭に統合されました。かつてはフォード社が株主でしたが、現在はインドのタタモーター社が株主となっています。つまり、ランドローバーはジャガーランドローバー社のブランド名で、レンジローバーが車名(シリーズ名)ということになります。

ランドローバーブランドには3つのシリーズがあります。1つはこのレンジローバー、もうひとつはディスカバリー、そして現在は新型が開発中のディフェンダーです。

今回、新登場したレンジローバー・ヴェラールはレンジローバーシリーズの4機種目に当たります。

レンジローバーはフルサイズでトラディショナルなレンジローバー、ラージミディアムサイズでスポーティなレンジローバー・スポーツ、ミディアムコンパクトでスポーティなレンジローバー・イヴォーク、そしてミディアムでクロスオーバーなレンジローバー・ヴェラールというポジショニングとなっています。

レンジローバー・ヴェラールはジャガーのSUV、Fペイスとプラットフォームを共有しています。つまり、Fペイス同様にエンジンを横置きに搭載するモデルとなります。駆動方式はもちろんフルタイム4WDです。

用意されるエンジンは380馬力の3リットルV6のガソリンスーパーチャージドエンジンを頂点に、2リットルガソリンターボ(250馬力、300馬力)、2リットルディーゼルターボ(180馬力)を用意。2リットルガソリンは出力違いで2種があるので、都合4種のエンジンが用意されます。組み合わされるミッションはすべて8速のATとなっています。

レンジローバー・ヴェラールはシリーズの中核をなすモデルらしく、選択肢を多様にして販売台数の拡大をねらっています。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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