量産車として世界初。AGC旭硝子の曲面形状のディスプレイ用カバーガラスが新型「Audi A8」に搭載

日本のガラスメーカー・AGC旭硝子は、同社の車載ディスプレイ用カバーガラスが新型「Audi A8」に採用されたことを発表しました。

新型「Audi A8」は、曲面形状のカバーガラスを世界で初めて(2017年9月14日現在、AGC旭硝子調べ )車載ディスプレイに搭載した量産車となります。

新型 「Audi A8」のコックピットには上下に2つのタッチスクリーン式ディスプレイが装備されており、従来モデルのロータリープッシュボタンやタッチパッドに代わって、時代を先取りするタッチスクリーン操作コンセプトを構成しています。

新しいタッチスクリーンでは、上部のなめらかな曲線を描く10.1インチの大型ディスプレイにナビゲーションやインフォテインメントシステムを表示し、下部のディスプレイでシステムを操作する仕様になっています。

この上部のディスプレイにはAGCの曲面カバーガラスが、下部のディスプレイには平面カバーガラスが採用されており、上部の曲面カバーガラスは、車内の高級感やデザイン性を高め、反射を抑えるなどの表面処理により視認性・操作性を向上させる効果を発揮しています。

AGC旭硝子では、この曲面カバーガラスの特徴として、

・なめらかな形状と周囲に溶け込む色調により、一体感あるダッシュボードデザインの実現に寄与
・AGC独自の三次元曲面加工技術と、色調を工夫した加飾印刷が高級感・デザイン性の向上に貢献
・素板から加工までAGC旭硝子が一貫生産し、高い品質をキープしている
・化学強化ガラスの製造、成形、映り込みを抑え指紋をつきにくくする等の光学成膜、加飾印刷までの全工程をAGCグループで生産している

ことを挙げています。

(山内 博・画像:アウディ・ジャパン、AGC旭硝子)