【新車】レクサスNXがマイナーチェンジ。よりスポーティに安全性も強化。「サポカーS ワイド」に該当

アグレッシブなフロントマスクに、複雑なラインを描くフォルムが印象的なレクサスNX。登場時は、ひと回り大きなレクサスRXよりも街中での存在感が高いほど攻撃的なスタイリングで、周囲の目を集めていました。

2017年9月14日に受けたマイナーチェンジでは、さらにスポーティかつアグレッシブなディテールが与えられています。最も目を惹くフロントセクションは、バンパーをより鋭く、低重心に映る造形に変更。レクサスの特徴であるスピンドルグリルにLX、RXとの共通性をもつレイヤー状のデザインが採用されています。

さらに、「version L」、「I package」に標準装備、「F SPORT」にオプション設定される三眼式LEDヘッドランプは、超小型LEDランプユニットの採用により、シャープでスポーティな顔つきになっています。

一方のリヤビューは、新意匠のコンビネーションランプを採用するなど、よりワイドで立体的な造形とすることで、タイヤの踏ん張りを強調。また、トレンドである流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンシグナルランプが装備され、先進性が表現されています。

足元では、18インチアルミホイールに、躍動感ある新デザインが採用されているほか、新規に電着塗装によるブロンズカラーの個性的なホイールを「version L」に設定。

最もスポーティな「F SPORT」は、グリルメッシュとグリルサイドのガーニッシュを新しいFメッシュパターンで統一されたほか、新意匠のアルミホイールとともに精悍なデザインとすることで、より尖った外観としています。

走りの面もブラッシュアップされています。サスペンションのチューニングによりロール特性やステアリング操作に対して応答性を向上させ、ダンパーを変更してより快適な乗り心地を実現したそうです。

さらに、新型AVS(Adaptive Variable Suspension system)を「F SPORT」に標準設定し、「version L」にオプション設定。きめ細かい減衰力の制御が可能になり、優れた操縦安定性と乗り心地を実現に貢献するそうです。

また、ドライブモードセレクトに「Customモード」を「F SPORT」に標準装備し、「version L」にオプションで用意。パワートレーンやシャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択可能とすることで、好みに応じた走りに近づけることができます。

安全性も引き上げられていて、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を標準化。

具体的には、歩行者に対応する衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱防止システムの「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付/LDA)」、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」、先行車や対向車を遮光してハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」がパッケージされています。

なお、レクサスNXは、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ(静止物)を全車にオプション設定。装着車は、安全運転サポート車のうち、高齢運転者にとくに推奨されている「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」の「ワイド」に相当することになります。

価格は2.0L直列4気筒ターボを積む「NX300」が4,400,000円〜5,320,000円。2.5L直列4気筒+モーターの「NX300h」が5,040,000円〜5,960,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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