今回の開発品は120km/hの走行にも耐えるそうで、耐久性も開発初期品に比べ8倍以上向上している模様。同社は大阪府吹田市の万博公園内で試走する様子を公開。
試走を体験した国内A級ライセンスを保有するタレントの福田彩乃さんは以下のようにコメントしています。
・急なブレーキング時、縦方向のGの吸収性が良い
・スラローム走行でも横Gをバランス良く吸収してくれる
・乗り心地にやや固さを感じるとともに走行音が気になる
東洋ゴム工業で開発を担当している柏原直人氏によると、「乗り心地」と「車内音」についてはまだ改善余地を残しているものの、耐久性については従来タイヤの法規条件を大幅にクリアしているそうです。
また、タイヤの転がりやすさを表す「転がり抵抗値」は従来タイヤ比で25%向上しており、濡れた路面でのブレーキ性能を示す「ウェット制動距離」についても4%短縮するなど、環境性能や安全性の向上に寄与。
今後EV時代を迎えるにあたり、メンテナンスフリー性が重要視されるなか、空気圧の点検・補充やパンク・バーストの危険性から開放される同社の開発品「ノアイア」は、長いタイヤの歴史を塗り替える可能性を秘めており、今後の実用化が大いに期待されます。
(Avanti Yasunori・画像:TOYO TIRES)
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