こうしたコンポーネントの一体化によって 剛性も35%強化。細部では、 ボディシェルの溶接部分の長さを旧モデル比で30%短くし、 アッセンブリー品質のさらなる改善も図られているそうです。
同様に、ボディワークおよび外部コンポーネントも合理化と軽量化が推進されています。可動メカニズムを含めて完全新設計のリトラクタブ・ハードトップも、カリフォルニアTよりも軽量化されています。
また、フェラーリであっても快適性や利便性を求める層がいる現在、リトラクタブル・ハードトップやゆとりあるキャビンスペース(2座の後席を含む)、広い荷室いったパッケージが与えられています。
イタリア北西部のリグーリア州リヴィエラの最も魅力的な街のひとつだという、ポルトフィーノにちなんで命名されたというフェラーリ・ポルトフィーノは、日常のドライビングが楽しめるように設計され、低速走行中であれば14秒で本格的なベルリネッタ(クーペ)からオープントップに変身させることができます。
フランクフルトのフェラーリ・ブースでは、2色の新色も発表されました。ニューモデルのネーミングとなった美しい街に敬意を表したという新色の「Rosso Portofino」 。もう1色がヒストリック・フェラーリのボディ素材として使われていた軽金属を想起させる「Grigio Alluminio Opaco(マット・アルミニウムグレー)」。
新色を纏った2台の新型ポルトフィーノの隣には、「Blu America」カラーの GTC4Lusso(ルッソ)、テーラー・メイド・プログラムの新3層グレーペイントで仕上げられた812 Superfast(スーパーファスト)、そして華麗なF1カラーの Ferrari 488 GTB といった現行ラインナップが並び華やかな雰囲気を演出。また、 テーラーメイド・エリアには、 フェラーリの70周年を記念したカラーで仕上げられた 488 Spiderを展示。
この記念カラーは、 かつてドミニカ共和国のドライバーであったポルフィリオ・ルビロサ氏が所有していたピニンファリーナ・ボディの1954年型 Ferrari 500 Mondial spider(モンディアル・スパイダー)をイメージしたそうです。
(塚田勝弘)