2002年9月に超高級ブランドとして日本デビューを果たした「マイバッハ」は、4000万円を超える価格でも話題を集めました。現在は「メルセデス・ベンツ」ブランドに統合され「メルセデス・マイバッハ」を名乗りますが、超高級車であることは不変です。
9月8日に発表された新型メルセデス・マイバッハは、9月より順次デリバリーを開始(メルセデス・マイバッハS560、メルセデス・マイバッハS650は今年12月頃の納車予定) 。
外観は「Sクラス」のロングモデルよりさらに200mm長いホイールベースが特徴で、Cピラーには丸みのある三角形の中に2つのMがあしらわれた「Maybach Manufaktur(マイバッハ・マヌファクトゥーア)」のエンブレムが装着されています。また、足元も専用の20インチ鍛造アルミホイールによりただならぬ存在感を発揮。
フロントマスクでは、S クラスセダンと同様に光ファイバーによる 3 本のラインが特徴的なヘッドライトが採用されていて、フロントグリルに「MAYBACH」ロゴを新たに配置、フロントとリヤバンパーにマイバッハの特徴であるクロームパーツがふんだんにあしらわれることでエレガントかつ気品あふれるデザインに仕上げられています。
リヤでは、LEDリヤコンビネーションランプには「クリスタルルック」が採用され、被視認性を確保しながらも状況によって発光量を調整することにより眩惑を防ぎ、安全性にも寄与するとしています。
インテリアは最高の素材を使い、クラフトマンシップで仕上げられたウッドトリムが後席を取り囲んでいます。センターコンソールのウッドトリムには 「MAYBACH」のレタリングを、フロントセンターアームレストとリヤアームレストに は「Maybach Manufaktur(マイバッハ・マヌファクトゥーア)」のエンブレムが配置されます。
先進技術では、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、 超音波センサーにより自車の周囲を常に監視する複合的なセンサーシステムを搭載。先行車両、 横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出して状況を判断し、アクセル、ブレーキ、 ステアリングを自動でアシストすることでドライバーの負担を軽減し、安全性と快適性を向上させたとしています。
具体的には、 先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動 再発進機能付)」は、自動再発進機能も新たに備え、停止後 30 秒以内であればドライバ ーはアクセルを踏まなくても自動的に発進するようになっています。操作方法でもステ アリング上にスイッチを配置したことで、より直接的に操作機能ができるようになっています。
「アクティブステアリングアシスト」も強化され、車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも周囲の車両やガードレールなどを検知しステアリングアシストを行います。高速道路上での車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」により、ウイ ンカーを操作すると行き先の車線に車両がいないことをシステムが確認し、自動で車線を変更。
エンジンは、気筒休止(4気筒)付で469ps/700Nmを発生する新型4.0L V型8気筒直噴ツインターボと、630ps/1000Nmの6.0L V12エンジンを搭載。9速ATの「9G-TRONIC」が組み合わされます。
価格は4.0L V8を積む「メルセデス・マイバッハ S560」が22,530,000円、「メルセデス・マイバッハ S560 4MATIC」が22,530,000円、6.0L V12を積む「メルセデス・マイバッハ S650」が27,610,000円です。
(塚田勝弘)