2017年F1第13戦イタリアGPがアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(5.793km、周回数53周)で開催されました。
決勝日前日は大雨。途中約2時間30分もの間赤旗中断になり、荒れた予選となりました。
そんな状況で見事ポールポジションを獲得したのは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)! 通算69回目、F1史上最多記録を更新しました。
予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はパワーユニット交換により20グリッド降格、3番手のダニエル・リカルド(レッドブル)はパワーユニットとギヤボックス交換のため25グリッド降格となりました。
これにより2番手スタートは2017年アゼルバイジャンGPで3位表彰台を獲得したランス・ストロール(ウィリアムズ)、3番手はエステバン・オコン(フォースインディア)となり、ルーキードライバー2人のスタートにも注目が集まります。
決勝は予選と打って変って、雲一つない晴天!
ハミルトンは安定したスタートでトップをキープしました。3番手のオコンはターン1でストロールをパスし、2番手に浮上。4番手スタートのバルテリ・ボッタス(メルセデス)は3周目にストロールを、そして4周目にオコンをパスし2番手にポジションアップ。メルセデスの速さを見せつけました。
イタリアはフェラーリのホームグランプリ。今年もサーキットにはティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)がたくさん訪れ、スタンドが真っ赤に染まりました。予選で思うような結果を出せなかったフェラーリ勢も負けてはいられません。
6番手スタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は周回毎に順位を上げていき、8周目には3番手に浮上。メルセデス勢を追い掛けます。
順調にレースが進むなか、上位勢でいち早くタイヤ交換をしたのはキミ・ライコネン(フェラーリ)。15周目にスーパーソフトからソフトに履き替えました。その後、オコンとストロールもピットインをしソフトタイヤに交換。
しかしストロールは、リアタイヤの交換に時間がかかり、後ろを走っていたライコネンに抜かれてしまいます。時間がかかるといっても、4.4秒。充分速いように感じますが、F1のピット作業は平均2秒台なのでこの失敗は大きな痛手となりました。