BFグッドリッチがトラック・トレーラー用タイヤを日本に初投入。その理由とは?

1870年創業のBFグッドリッチは、1896年にアメリカで初めて自動車用空気入りタイヤを販売して以来、1927年のチャールズ・リンドバーグによる「スピリット・オブ・セントルイス」の大西洋単独無着陸飛行、1981年のスペースシャトル「コロンビア号」のタイヤとしてもアメリカ中にその名を知らしめたそうです。得意とするオフロードタイヤだけでなく、オンロードタイヤでもモータースポーツシーンで輝かしい戦績を残してきたのもご存じのとおり。

今回発売されるのは、「BFGoodrich ROUTE CONTROL(BFグッドリッチ ルートコントロール)」、「BFGoodrich CROSS CONTROL(BFグッドリッチ クロスコントロール)シリーズ」。ローンチ時のパターンは、4パターンで、来年1月以降3〜4パターン増やしたいとしています。

2017年9月発売の「BFGoodrichROUTE CONTROL S (ルートコントロールS ) 11R22.5」は、高速道路や一般道路、都市近郊などの道路に適し、優れた耐偏摩耗性能が特徴。また、雨天でもV字に刻まれた溝(グルーブ)が高いウエットグリップ性能を発揮するそう。

同じく9月発売の「BFGoodrichCROSS CONTROL S (クロスコントロールS) 11R22.5」は、一般道路や、都市近郊、オン・オフロードに適し、路面から受けるトレッド部へのカットやチッピングなどの損傷を抑制するコンパウンドの採用やプロテクションプライにより、損傷に強く高い耐久性が売りで、オン/オフロード走行に対応。

そして、トレーラー用タイヤで2017年11月発売の「BFGoodrichROUTE CONTROL T (ルートコントロールT) 265/70R19.5」、「BFGoodrich ROUTE CONTROL T (ルートコントロールT) 385/65R22.5」は、耐カット/耐チッピングに優れたコンパウンドが採用されています。265/70R19.5サイズにはタイヤの石噛み防止グルーブを採用し、タイヤの劣化を抑制します。

ミシュラン製タイヤに加えてBFグッドリッチ製タイヤが日本に導入されるのは、近年の輸送需要の高まりや、2020年の東京オリンピックやリニア新幹線などの建設ラッシュにより業界全体に新たな需要が生じているため、こうしたニーズに応える一つの提案として、同ブランドのトラック用タイヤを新規ブランドとして日本に本格的に投入するとのことです。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日本ミシュランタイヤ)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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