トヨタ・カローラ半世紀記念のイベント、半年間にわたるリレーパレードがついにフィニッシュ!【カローラ花冠パレード・ゴール式】

日本を代表する大衆車カローラは今から約50年前となる1966年11月に誕生しました。1966年から半世紀、生産拠点は世界に拡大し、累計で4510万台(2017年6月現在)を超える販売台数を数える大ヒットモデルとなりました。

このカローラ生誕50年を記念して、昨年から行われていたイベントが「笑顔の花冠プロジェクト」。この「笑顔の花冠プロジェクト」はカローラオーナーを中心としたファンミーティングや様々な催しを開催した「オーナーミーティング」や全国のトヨタカローラ店で花にちなんだ店舗イベントのほか、カローラが各都道府県のトヨタカローラ店を巡るリレーイベント「カローラ花冠パレード」も行われました。

カローラという車名は「花冠(はなかんむり)」という意味。そこでパレードでは大きな花冠が用意され、それをバトンがわりとして全国を巡っていました。パレードがスタートしたのは今年3月6日のことでした。50年前、カローラの第1号車が誕生した愛知県のトヨタ自動車高岡工場をスタートした4台のカローラと4つの花冠は途中で2台に集約。1台は7月29日に福島へ、もう1台は宮城へと入り、最終目的地であり、現在カローラを生産しているトヨタ自動車東日本宮城大衡工場へと向かいました。


トヨタ自動車東日本宮城大衡工場は現在カローラアクシオ、カローラフィールダー、シエンタを製造している工場で、トヨタのコンパクトカー製造拠点のひとつとして重要なポジションを占めています。44.4万平米という広大な敷地を有し、年間14万台余りを生産しています。そうした工場を最終目的としたこのイベントは誕生の地から、現在育っている地へとまさに歴史をなぞるかのようです。

そしてその日はやってきました。2017年8月7日。台風5号の影響もあり、空には黒い雲が広がっていましたが、天気はカローラ花冠パレードゴール式に味方。空から雨粒が落ちることはありませんでした。トヨタ自動車東日本の従業員、トヨタ自動車で歴代のカローラに携わった重鎮たち、全国のトヨタカローラ店の代表たちなど約650人が見守る中、2台のカローラがその姿を見せました。宮城県小牛田町駒米地区の創作和太鼓駒の会が奏でる祝い太鼓のなか、2台のカローラは人々の間を通り、ゴールテープを切りました。

3月以来、日本中を巡り、各所で笑顔を与え、笑顔をもらった花冠がついにゴールの地であるトヨタ自動車東日本宮城大衡工場にたどり着いたのです。このゴールを祝うために数多くの関係者が訪れ当時のエピソードを語りました。なかでも印象的だったのが2代目、3代目カローラ車両主査で現トヨタ自動車顧問の佐々木紫郎氏の言葉です。

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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