軽油とは異なり、圧縮するだけでは全領域で完全に着火しにくい希薄ガソリンを、スパークプラグでまず小規模に爆発させて「圧縮着火」を誘発。「火花点火」と「圧縮着火」をシームレスに切り替える制御の実現により、素早く燃焼させ、NOxの発生を抑制しているそうです。
また圧縮着火領域の拡大を目的に、シリンダー内により多くの空気を送り込むため、高応答型の「エア供給器」を新たに設けている点も注目されます。
これらの工夫により、従来のガソリンエンジンの半分のガソリン量で燃焼が可能となり、熱効率が向上することで燃費が向上するのに加え、「SKYACTIV-G」比で全域10%以上、最大30%に及ぶ大幅なトルク向上をレギュラーガソリンで実現しているようです。
ちなみに、「HV」や「PHV」「FCV」を主要技術とするトヨタを含め、他社への供給は予定していないそうで、EVなど電動車についても平行して2019年に導入する計画とか。
マツダでは今秋開催の東京モーターショー17に「SKYACTIV-X」の出展を予定しているそうで、今後どのモデルを皮切りに搭載するのかについても大いに注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:MAZDA)
【関連記事】
トヨタ「プリウス」生誕20周年!先進のハイブリッド技術が誕生した経緯は?
https://clicccar.com/2017/08/09/499956/
トヨタとマツダの資本提携で「走り好き」に訴求するEVが実現する!?
https://clicccar.com/2017/08/06/499136/