具体的には、先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」が目玉のひとつです。新たに加えられた自動再発進機能により、停止後30秒以内であれば自動的に発進。ステアリングスイッチにより直接的に操作ができるのもポイント。
さらに、「アクティブステアリングアシスト」も強化。車線が不明瞭な場合、あるいは検知そのものができない場合でも周辺車両、ガードレールなどを検知しステアリングへの介入が可能。
先にEクラスに搭載された高速道路上で車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」により、ウインカーを操作すると、行き先の線に車両がいないことを検知すると自動的に車線変更されます。
さらに、緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」などの新機能が採用されたほか、 歩行者に加えて交差点での車両の飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛出し検知機能付)」までも用意されています。
技術面では、ほかにもクラス最長の照射距離を誇る「マルチビームLED(ウルトラハイビーム付)」をメルセデス・ベンツとして初採用。ほかにも先代から用意されていたサスペンションシステム「マジックボディコントロール」に、コーナリング時にオートバイのライダーのように車体を内側に傾ける(最大2.65°)機能である「ダイナミックカーブ機能」が加わっています。
テレマティクスサービスの「Mercedes me connect」も見どころのひとつ。「24時間緊急通報サービス」などが最長10年間無償で提供される「安心安全サービス」、「リモートリモートパーキングアシスト」などが3年間無償で用意される「快適サービス」、24時間コンシェルジュサービスが1年間無償となる「おもてなしサービス」の3つのカテゴリーから構成されています。
ラインナップは、3.0L V6気筒直噴ツインターボエンジンをノーマルホイールベースの「S 400」に搭載。低負荷での走行時に4気筒を休止する機能による燃料 消費量とCO2排出量を抑制する新型の4.0L V8ツインターボを「S 560 long」に積んでいます。さらに、 同社最新の4WDシステムの「4MATIC」を搭載した「S 560 4MATIC long」 、V12エンジンのスムーズなフィーリングと高出力を実現する「 600 long」を用意。
メルセデスAMGモデルでは「AMGシリンダーマネジメント」が採用された新型の4.0L V8直噴ツインターボを「メルセデスAMG S 63 long」に搭載。トルク可変型4WDシステム「AMG 4MATIC+」を装備し、0-100km/hは3.5秒のパフォーマンス仕様の「メルセデスAMG S 63 4MATIC+ long」、V12搭載の最上級仕様の「メルセデスAMG S 65 long」の3グレードを展開。
価格や装備ではとくに、S 400では、先代のS 400 hとほぼ同等の価格としながらも、パノラミックスライディングルーフや360°カメラ、プライバシーガラス、エアバランスパッケージ、Mercedes me connectなどが新たに標準装備されています。
気になる価格は「S 400」が11,280,000円、「S 560 long」が16,460,000円、「S 560 4MATIC long」が16,810,000円、「S 600 long」が23,310,000円、「メルセデス AMG S 63 long」が24,510,000円、「メルセデス AMG S 63 4MATIC+ long」が24,910,000円、「メルセデス AMG S 65 long」が33,230,000円です。
なお、納車は9月上旬より順次開始予定で、「S 560 long」、「S 600 long」、「メルセデスAMG S 63 long」、「メルセデスAMG S 65 long」は今年12月頃の納車予定となっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、メルセデス・ベンツ)