ガソリンエンジンと電気モーターの組合わせにより、大幅な燃費向上を実現したプリウスに代表される「HV(ハイブリッド)」技術や、充電機能を付加した「PHV(プラグイン・ハイブリッド)」、さらには水素で発電、モーターで走行する「FCV(燃料電池車)」MIRAIなどを開発して来たトヨタ自動車。
一方、過去にはロータリーエンジン、近年では世界一の高圧縮比を達成、燃費と中低速トルクを従来比で15%改善した直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」や、低圧縮比化により、従来比で約20%の燃費改善を実現した高効率クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を開発したマツダ。
両社は2015年5月13日、互いの経営資源の活用や、商品・技術の補完など、相互にシナジー効果を発揮すべく、協力関係の構築に向けた覚書に調印。その後2年間の協議を経て、今回2017年8月4日に都内で資本提携を発表しました。
前述のとおり、技術力では定評のある両社だけに、提携会見では出席したメディアから多くの質問が出ましたが、中でも多かったのが、資本提携まで踏み込んだ理由に関するものでした。
資本提携と聞くと、会社規模で勝るトヨタがマツダをグループ内に取り込む?といった印象を受けがちですが、両社の説明では対等な「同志」としての提携と説明しています。