7月15、16日に大分県のオートポリスで開催されたスーパー耐久第4戦「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」。
集中豪雨の影響が心配された今大会でしたが、予定通りに開催されました。開催中は被災された地域の方への募金活動が行われ、ドライバーやレースクイーンが来場者の方々へ募金を呼びかけていました。
レースは、ST-4クラスとST-5クラスのGr.2レース、ST-3からST-XまでのGr.1レースの2レースに分けられ、Gr.2レースのST-5クラスでは88号車の村上モータースMAZDAロードスターNDが開幕戦以来4連続ポールポジションという偉業を達成しています。
Gr.2レースはポールポジションからスタートした88号車と予選2位の2号車 TEAM221 BOMEX with オートラボ ND5RCが序盤からドッグファイトを展開。これまでの戦績から35kgのウェイトを積んでいる88号車は無理なバトルを避け2号車に前を譲りますが、それでも僅差で後を追っていきます。
予選4位からスタートした37号車 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dは、ベストラップを各ドライバーとも2分13秒前半で推移し、ディーゼルとは思えない安定した速さを見せています。
レース後半、2回目のピットインを消化すると、トップの2号車から20秒離されていた88号車はタイヤ無交換作戦で勝負をかけ、一気にその差を縮めます。その頃には37号車のデミオディーゼルもフィニッシュドライバー井尻薫選手のドライブにより、3位へポジションアップ。
残り時間30分ほどで88号車は2号車を捕まえ、トップに浮上。その後の30分は超接近戦のドッグファイト。そのドッグファイトを勝ち抜いたのは88号車の村上モータースMAZDAロードスターNDとなりました。第2戦SUGOから3戦連続のポールtoウィン!2位は2号車 TEAM221 BOMEX with オートラボ ND5RCとなり、ND型ロードスターが1,2フィニッシュとなりました。
そして3位には、今季初表彰台の37号車DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dが入り、スーパー耐久史上初めてマツダ勢が表彰台を独占という快挙となりました。
また、ST-3クラスに出場しているアクセラディーゼルの17号車 DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-Dは、100馬力近い差のあるライバルを相手に、レース中に自力でひとつポジションをあげるという成長振りを発揮。今後が楽しみな存在となってきました。
次戦は9月2~3日に富士スピードウェイで開催される スーパー耐久シリーズ2017 第5戦 富士。10時間という現在の国内最長レース時間は様々なドラマを見せてくれることでしょう。
(文:松永和浩)