大分県の豪雨災害で活躍した「レッドサラマンダー」とは?

総重量は約12トンで、最高速度は50km/h。ガレキの上や1.2mまで浸水した場所でも走行可能で、最大0.6mの段差や、幅2mの溝も乗り越えることができるそうです。

2両編成で操縦席を備える前方車両に4名、物資や人員搭載スペースを持つ後方車両に6名乗車可能で、最大で4.4トンの荷物を積載可能。

全長8.7m、全幅2.3m、全高2.7mで、総排気量は7,240cc。前後分離構造になっており、輸送機による空輸搬送も可能といいます。

無線通信機器や、災害現場で必要な発電機、医療用器具などを装備した水陸両用車で、水中ではキャタピラの回転により前進。7月7日朝に現地に到着した「レッドサラマンダー」は孤立集落を巡回し、住人の安否確認や救出に威力を発揮した模様です。

同車両は特殊車両の製造を手掛ける「ST Engneering」社が製造、消防車の製造・販売を手掛ける「モリタ」が日本における販売を担当しているそうで、正式な商品名は「ExtremV」。車両価格は1.1億円/台と、ほぼ消防用の「はしご車」並み。

山間地に囲まれ、地震や水害など、何かと災害の多い日本で活躍が期待される頼もしい国防車両といえそうです。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

ST Engneering
http://www.stengg.com/products-solutions/products/extremv

モリタホールディングス
http://www.morita119.jp/index.html

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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