連勝は途絶えるも3位を獲得、ポイントリーダーを守った室屋選手【レッドブル・エアレース2017】

[ラウンド・オブ・8]

Heat8 コプシュテインvsチャンブリス
コプシュテイン選手、1:00.448の好タイムを刻むもゲート19でペナルティ(シンキング・イン・ザ・ゲート:機体が沈みながらゲートを通過/+2秒)を取られる。後攻チャンブリス選手はノーペナルティの飛行で1.01.224。チャンブリス選手が勝利。

Heat9 ブラジョーvsマクロード
ブラジョー選手、ミスを抑えた1:03.027で飛行。後攻のマクロード選手はハイペースでリードを築くも、ゲート7でペナルティ(クライミング・イン・ザ・ゲート:ゲート通過前に上昇を開始/+2秒)を受け、1秒以上稼いだはずが一転、追いかける立場に。ペナルティーは即時宣告されてそこから挽回、1:02.949と0.078(約80cm)差で勝ちあがります。マクロード選手はこのラウンドも薄氷の逆転勝利。今回「もっている」感があります。

Heat10 ソンカvsイワノフ
先攻ソンカ選手がここまで最速の1:00.428を叩き出すと、ベストタイムが0.5秒以上遅いイワノフ選手は果敢にアタックを敢行しますが、ペナルティ(インコレクトレベル/+2秒)を受けてしまい万事休す。

Heat11 ホールvs室屋
最速で勝ちあがると、またも同期にの好敵手に立ち塞がられる室屋選手。しかし、先攻で飛行したホール選手がゲート7でのオーバーGでまさかのDNF。前戦も決勝でペナルティを受けるなど、速さと結果が噛み合いません。室屋選手はペナルティ(シンキング・イン・ザ・ゲート/+2秒)を受けますが、1:04.750でファイナル4に進出しました。

ファイナル4は、チャンブリス、マクロード、ソンカ、室屋の順に飛行します。
最初に飛行したチャンブリス選手は1:00.632。決勝日を通して自身最速のタイムをここで叩き出します。次のマクロード選手はチャンブリス選手に対し、序盤リードしますが、中盤から後れを取り1:00.740。0.108(約1m)差で掴み掛けた勝利を手放してしまいます。3番目に飛んだソンカ選手はゲート18でペナルティ(クライミング・イン・ザ・ゲート:+2秒)を受け、1:01.699に留まります。ソンカ選手は3位以下が確定しました。

室屋選手は3連勝が掛かるフライトです。199.7ノットという絶妙の速度でコースに進入しますが、最初の計測でチャンブリス選手に0.5秒程の差を付けられました。想定外だった前回のペナルティを再現しないために安全なラインを選択した結果、1:01.188で3位。連勝は止まりましたが、今季3回目の表彰台を獲得しました。

ハンガーでモニターを見ていたチャンブリス選手は優勝が決まると微笑んでサムアップをチームクルーにおくりました。

2008年以来9年ぶりの表彰台の中央(そして58歳で最年長記録更新)に立つチャンブリス選手は、国歌の演奏を感慨深げに聞き、笑顔でシャンペンファイトを行いました。カービー選手は「エッジ540の父」云われる程、当初機体開発に関わっていました。彼の機体だけ垂直尾翼が形状が違うのは、この部分の開発が先行しているからでしょう。

今回、室屋選手が3位・ソンカ選手が4位となった事で、2ポイント差で室屋選手がチャンピオンシップのポイントリーダーとなりました。一方、上位の選手もポイントを重ね、4位のチャンブリス選手も次戦の結果次第ではポイントリーダーに躍り出る可能性があるという、混戦のシーズンが続きます。

次回のレースは7/23にロシア・カザンで開催されます。尚、今回のブダペストのレースは7/17(月・祝)に放送予定です。

(川崎BASE Balazs Gardi/Joerg Mitter /Armin Walcher / Red Bull Content Pool)