笑顔が可愛い18歳、ランス・ストロールがF1ドライバーになるまでに苦労してきたこととは?【F1速報×F1女子~アゼルバイジャンGP号~】

■Interview with Lance Stroll

今回のレースで印象がガラリと変わったのがストロール選手。シーズン序盤はクラッシュが多く、本当に実力があるの?億万長者のお父さんの力で乗れているんじゃ?と疑っていたのですが、前戦のカナダGPでは初入賞、そしてアゼルバイジャンGPでは3位表彰台を獲得し、ついにその実力を発揮してくれました!

そして表彰式ではリカルド選手のシューズでシューイまで披露し、あのキュートな笑顔に心を奪われたF1女子はきっと私だけじゃないはず!!

本誌にはそんなストロール選手のロングインタビューが掲載されていますよ! その一部を紹介しますね。

「ミハエル・シューマッハーが僕にとって憧れのヒーローだったし、同時にフェラーリのファンでもあった。」と語るストロール選手。レースを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「テレビでF1のレースをみるようになったのは、4、5歳の頃だったと思う。とはいえ、テレビを見ると言ってもスタートぐらいで、数週後にはどこかへ遊びにいっていたと思うけどね(笑)。5、6歳の時に庭でカートを運転するようになって、8歳で本格的にカートに乗るようになった。でも当時はまだ遊びの延長だったよ。その後、あるカートクラブのレースに参加した時にその面白さを味わい、それで真剣にレースを始めるようになった。」

順風満帆なレース人生に見えますが、12歳で家族の元を離れてヨーロッパへ渡った当時の苦労話も語ってくれています。

「レースによって、何かが犠牲になったとは思っていない。ただ、辛い時期があったことは確かだ。というのも、12歳でモントリオールからジュネーブに引っ越したんだけど、それまでの友達をすべて失ったんだからね。しかもジュネーブでは学校ではなく、先生に自宅に来てもらう制度を採っていたから、2、3年間まったく友達ができなかった。でも、今はもう友達もできたし、家に帰れば連絡を取り合っている。だから、何も問題はないし、充実した生活を送っているよ。」

F1デビューをしてから批判的な意見を多く言われてきましたが、一体どのように感じ、そして受け止めていたのでしょうか。

「僕は自力でチャンピオンになってF1ドライバーの切符を手にしたわけだから、環境に恵まれているとか、18歳が早過ぎるとは思っていない。そもそも、そういう批判はF1ドライバーになる前からずっと受けてきたこと。カート時代から僕は勝ってはけなされ、負けてもけなされるという環境で育ってきた。だから、そういう批判には慣れている。まあ、18歳でF1のレースに出ているなんて、確かに特別な人生だと思う。でも、そういう批判に対して最近は怒るどころか、面白く感じているくらいだよ。他人が自分のことをどう思っているかなんて、自分にはどうすることもできないのだから、真に受けないようにしているんだ。それよりも重要なことは自分の仕事に集中し、F1での時間を楽しむことさ。」

ここ2戦で自身の実力を証明したストロール選手。残りのレースでもその才能を存分に発揮し、良い成績を残してほしいです。

私的、今後の活躍が楽しみな推しドライバーになりました!  ストロール君、今まで疑っててごめんね!!

「F1速報アゼルバイジャンGP号」はこちらで紹介してきたコンテンツ以外にも、もう来シーズンにむけた移籍の話!?な「どこよりも早い2018年ストーブリーグ最新情報」や、新連載「佐藤琢磨インディカー・チャレンジ2017」などなど、大満足な一冊でした!

(yuri)

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この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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