大波乱の展開になった2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP。3度のセーフテイカーに赤旗中断1回、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)の幅寄せ事件など様々なことがありましたが、終わってみれば新鮮な顔ぶれの表彰式になりました。
いろいろありすぎたレースを改めて振り返りたい!あの時のドライバーの心情を知りたい!という方にぜひチェックしてもらいたいのが、6月29日(木)発売の「F1速報アゼルバイジャンGP号」です。
早速本誌の見所を見ながら、レースを振り返ってみましょう!
レースについて振り返るのであれば、巻頭ページの「グランプリ詳報 Part1」がおススメ。19ページにわたり、様々な視点からアゼルバイジャンGPについて分析&解説しているのですが、その中でも特に興味深かったコンテンツを紹介しますね!
■TURNING POINT
「TURNING POINT」では今シーズン初優勝を遂げたダニエル・リカルド選手(レッドブル)と、ルーキーイヤー史上最年少3位表彰台を獲得したランス・ストロール選手(ウィリアムズ)のレースサマリーをピックアップ。
最高の笑顔で得意のシューイを披露したリカルド選手のレースを見ていきましょう!
10番手からスタートしたリカルド選手はわずか5周でブレーキインテークに詰まったデブリを取り除くために緊急ピットインし、17番手まで順位を落とします。
しかし12周目、セーフティカーのタイミングで大半がピットストップし、リカルド選手は10番手まで回復。赤旗中断後の再スタートを迎える時点では5番手につけ、レース再開後は見事なオーバーテイクで3番手へ! そしてトップを走行する二人に思わぬトラブルが発生し、34周目からチェッカーまで首位を走行することとなったのです!!
レース終了後、リカルド選手はアゼルバイジャンGPについて以下のように振り返っています。
「ふたりがピットストップを消化した後は勝てると思ったけど、同時に何が起こるか分からないとも思った。でも、レースが僕の手の内にあることははっきりしていたしライバルのラップタイムもなんとなく分かっていたから、とにかくコンスタントに走ることを心がけたんだ。最終ラップは素晴らしかったよ。ヘルメットの中でちょっと笑っちゃったよ。」
■FOCUS OF THE GRAND PRIX
アゼルバイジャンGPでの衝撃的な出来事と言えば、やはりルイス・ハミルトン選手(メルセデス)とベッテル選手のセーフティカー後の追突&衝突事件ではないでしょうか。
「FOCUS OF THE GRAND PRIX」ではこの事件について解説。そして2人揃っての優勝争いからの脱落についても書かれれいます。
中でもやっぱり気になるのがあの時のドライバーの気持ち。本誌によると、レース後の2人は会話をするどころか、目も合わせずにパルクフェルメからパドックに消えていったのだそうです……。
果たして2人の言い分はいかに!? まずは10秒のストップ&ゴーペナルティを受けることになったベッテル選手から見ていきましょう。
「F1にいる人たちはみんな大人だけど……。クルマに乗っている時は、感情が高まっている。体当たりをしたわけじゃなく、彼に抗議するために手を上げたら、ぶつかってしまっただけだ」
さらに続けます。
「すべての原因は、僕らが集団で後ろにいて再スタートの準備をしているときに、ブレーキテストをした彼にある。連鎖反応が起きなかったから良かったものの、彼は中国でも同じことをしていた。もし、僕がペナルティを受けるなら、彼にもペナルティは与えるべきだ」
さて、一方のハミルトン選手はどのように考えているのでしょうか。
「ブレーキテストなんてしていない。それはテレメトリーのデータを見れば分かることだ。セーフティカーラン中は10車身以内を走行しなければならないが、ターン15に向けてセーフティカーのシグナルが消えたんだ。そうなると、その後のペースはラップリーダーが決められるから、僕は下り坂でアクセルを戻してペースをコントロールしていただけ。ブレーキは踏んでいない。それは何も特別なことじゃなく、再スタートの時はいつもそうしてる」
チャンピオン争いをしつつも、今までは仲が良さそうだった2人。いつかはこのような時が訪れるかなとは思っていましたが、今回の事件でハミルトン選手とベッテル選手の関係が悪くなってしまわないか、とっても心配です。