FFの「都市型系」SUVでも高い悪路走破性を確保する新型プジョー3008

トラクションコントロールを最大限活用した同システムは、FFの回転数(左右輪)、ブレーキ、トルクを制御。ノーマル、スノー、マッド(泥濘)、サンド、オフ(ESCを解除できる。50km/h以上でノーマルに戻る)という5つのモードをダイヤル操作で容易に切り替えできる装備。

ヒルディセントコントロールの制御により、5%以上の下り坂で5km/h以下に抑制され、急な下り坂でも楽にクリアできるだけでなく、片輪が完全に浮いてしまうような状態でもFFにも関わらず前に進んでいきます。

滑りやすい路面では、スリップさせないという当然の制御に加えて、前輪左右の回転数を制御し、マッドでは空転を許容して接地面を探すという高度な制御も行われます。

プジョー3008のキャラクターからいってオンロード中心であれば「アドバンスド・グリップ・コントロール」は不要かもしれません。ウインタースポーツや林道なども走るというのなら欲しい装備でしょう。

導入記念車の「GT Line DEBUT EDITION」は完売しましたが、6月から「3008 GT Line」が新たにカタログモデル化されていて、「アドバンスド・グリップ・コントロール」もこちらには搭載されていますので、必要な方はこちらがオススメです。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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