5万円で買ってきたバイクを金をかけずに綺麗にするにはどうすればいいか、リアル若者の体当たり企画です。
前回、苦肉の策で外装すべてを耐水ペーパーで水研ぎし始めました。今回は仕上げも含め、ご紹介します。
全部の外装を綺麗にするため、サイドカバーのデカールも取り替えることに。あんまり良くないですがガスバーナーで遠くから炙るとデカールは剥がれやすくなります(やり過ぎると歪む)。
これがこんなに綺麗に剥がれるってことは……と思い、ヘッドライトカバーの塗装にも試してみることに。
画像はわかりやすくするためペーパーで研いだ後の状態ですが、変色してしまいました……普通のバイクとはちょっと違った塗料なので大丈夫かなと思ったんですが。
フルサイズのオフ車外装を全部ペーパーで研ぐのってめちゃめちゃしんどいです。「めんどくせえから電動工具使お!」と、怠けた結果…大変なことに。
ドリルの先っぽに付けるヤスリで研いでたんですが、後々全部剥がしてから見ると、後が残ってしまっています。やはり人の手でペーパーが一番きれいに仕上がるようです…。
研ぐのに飽きてきたので息抜きにライトカバーの塗装に移ります。オフ車の外装って柔らかく動く部分には塗装できませんが(フェンダーなど)、ライトカバーはほぼ動かないのでここはつや消しブラックを吹いて終わり。
気分転換の後は飽きても飽きてもひたすら研ぎ続け、ようやく全部の外装がきれいな色を取り戻しました!
100番からはじめ、最後は6400番くらいまでやりましたが、暇を見つけながらやったので3日くらいかかりました。
しかし明らかに綺麗になったので研ぎは終了!デカールの作成に入ります。
今回は徹底的にお金をかけないため、デカールも自作します。この車両は「SUZUKI RA125」なんですが、80年代にスズキのモトクロッサー「RM」を元に作られたモデル。
どうせならレーサーに寄せよう、ということで86年辺りのグラフィックをパソコンでトレース。
この作業もめちゃめちゃ大変でしたが、印刷して大きさを合わせ、ようやく大体見当がついたので後は切るだけです!
プロッターを使えば綺麗に簡単にできますが、お金をかけないためにカッティングシートを手切り。精密作業でしたがなんとか切ることができました。後は綺麗になったサイドカバーにデカールを張り、作業終了!
貼るところだけいつもお世話になっているデザイナーさんが近くにいたのでやってもらいました(笑)
こうしてすべての作業が終了。前の惨状に比べるとかなり綺麗に!ちょっとだけ程度が良くなったような気がします(笑)
徹底的にお金をかけずにやったので、耐水ペーパー代とカッティングシート代くらいしかかかっていません。
お金をかけてやるやり方もありますが、お金をかけずに努力で補うという泥臭いバイクライフもあります。
この企画は今後も連載でお伝えしていきます。
元々車体金額が¥35,000で、クラッチの部品を交換して、今回の分を合わせてもまだ5万円まで未到達です(消耗部品等は除く)。
もうかれこれ2年くらい毎日乗り続けてますが、大きな故障もなく楽しいバイクライフを過ごしています。
この企画で伝えたいのはバイクはお金をかけないとできない趣味ではないということ。もちろん5万円だけでできる、というわけではないのですが、壊れても努力して直すのさえ楽しいと思えば維持費はそんなにかからないはず。
今後もこの企画で証明していこうと思います!
(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)
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