将来の車輌は軽量化と強度向上でAピラーが不要になる!? 樹脂製フロントウインドウを「トミーカイラZZ」に採用

今回の樹脂製フロントウインドウは「帝人」の最先端技術を活用し、「トミーカイラZZ」の形状に合わせて製作されています。

まだお披露目前なので樹脂製フロントウインドウは現時点では公開されていませんが、耐摩耗試験(1000 回転)後の PC 表面キズ比較の画像が公開されました。今回発表された樹脂製フロントウインドウは、ガラス並みの耐摩耗性と耐候性を確保。

また、従来の窓より3割以上軽いのが特徴で、樹脂製のウインドウはガラスと比べても高い強度もあるため、窓周辺のフレーム枠(Aピラー)を必要としないそうです。

なお、標準装備であるAピラーやガラス窓、ルームミラーを合わせた重量は18.4kgで、樹脂ウインドウを搭載すると6.6kgも軽くなるとのこと。

クルマの軽量化で不可欠になりつつある「材料置換」。GLMでは、日本のテクノロジーショーケースとなるようなクルマづくりを目指していて、今後も最先端の技術を自動車に採用しながら、次世代車をつくっていくとしています。

なお、樹脂製フロントウインドウを搭載した「トミーカイラZZ」の試作車は、2017年6月28日から開催される「人とくるまのテクノロジー展名古屋2017」で、帝人により披露されます。※写真のトミーカイラZZはガラス製の既存モデルです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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