間もなく開催されるレッドブル・エアレース千葉ラウンド、チャレンジャークラスは残念ながら中止となりましたが、会場で行われるイベント内容が次々と公開されています。
今年のサイドアクトの目玉は「普段簡単に見る事のできない機体」によるデモフライトです。
最初に発表された機体が世界一周ツアーを実施中のダグラスDC-3。
現在、日本各地を訪問しているダグラスDC-3がレース会場を低空で飛行します。DC-3は1936年に初飛行、1万機以上が生産された傑作機です。
初飛行から80年を経ているにもかかわらず未だ150機以上が現存しています。今回の機体は1940年に初飛行、第二次世界大戦中は軍に徴用されましたが、戦後民間機として再び活躍し、機齢は77年を経過した第二次世界大戦前から飛び続ける驚異の名機です。
そして、今回デモフライト最大の目玉はやはり零戦でしょう。
今回飛行するのは現存する飛行可能な機体4機のうち、唯一日本人が所有している飛行可能な個体です。機体は墜落機を元にロシアで作り直されました。オリジナルの栄エンジンは修復が不可能だったため、ほぼ同サイズ・同等性能のプラット・アンド・ホイットニー R-1830を搭載し、普段は鹿児島に保管されています。尚、当日のパイロットも日本人(米国在住で飛行教官)の柳田一昭氏が担当されます。
飛行は予選・決勝日共に予定されています。低速域の格闘性能は当時抜群だったといわれる傑作機、見逃せません。
また、今回のデモフライトにはヘリも参加します。恒例となっている千葉市の災害救助ヘリ「おおとり」のフライト&デスキューデモンストレーションを始め、今年は自衛隊のAH-64(アパッチ・ロングボウ)と、UH-1J(ヒューイ)も参加します。
AH-64とUH-1Jの2機は現在陸上自衛隊の現役機として、防衛や災害の現場で活躍している機体です。今回は飛行以外のデモンストレーションは行わない予定ですが、そこは滑走路の要らないヘリコプター。飛行後はファミリーエリアに着陸・展示されます(地上展示の観覧にはファミリーエリアに入場できるチケットが必要です)。
ほかにもモーターパラグライダーによるデモフライトが予定されています。これらは観戦エリア後方の砂防林が高い為、観戦エリアからしか充分には見えない様です。また、海上ではホバーボードのデモンストレーションも行われる様です。
また、観戦エリア外でもサイドアクトは豊富です。
最大の話題はGLAYのライブ。今大会の公式テーマソング「XYZ」は勿論、DESTOPIAなど最新曲も披露される事でしょう。昨年、ボーカルのTERUさんが来場したものの競技を見れなかった(予選日は強風で飛行中止)そうです。今年は決勝日に会場で声援を送った後にライブを開催します。ステージは一般エリアに用意され、ライブは他のエリアの方も鑑賞が可能です。公式サイトでは対談も掲載されています。
ほかにも、フリースタイルモトクロスやストリートダンス、スケートボード、BMX、パルクール(フリーランニング)の世界や日本のチャンピオンアスリートが妙技を披露します。
また、スラックラインの体験やSUPER-GT参戦中のLEXUS LC500の展示などが行われます。昨年に引き続きPR・物販ブースやグルメスペースも充実する様です。
写真:零戦里帰りプロジェクト 鈴木健児/Breitling SA /
(川崎BASE)