0.1秒未満の大接戦!GT300はVivaC 86 MCとSUBARU BRZ R&D SPORTが白熱の争い【SUPER GT2017】

VivaCがピットインしたことにより暫定トップに立ったBRZは32周目にピットイン。この間に充分なアドバンテージを取っていたために、山内選手から井口卓人選手に替わってのピットアウトでは、VivaCの直前で戦列に復帰!しかし充分にタイヤが温まっていなかったために松井孝允選手のVivaCに前を譲ることとなってしまいます。

この2台の争いに割って入る作戦に出たのがARTA BMW M6 GT3。35周目でのピットインではなんと左側だけのタイヤ2本交換でピット作業時間を短縮!これによりピットアウトした段階でVivaCの前に出ることに成功し、実質トップとなります。

前回富士戦での覇者JMS P.MU LMcorsa RC F GT3はさらに引っ張り42周目にピットイン。しかし順位で前に行くことはできません。そしてレース終盤、タイヤ2本交換が裏目に出てしまったARTA BMW M6 GT3は、ペースの速いVivaCとBRZに抜かれてしまいます。

VivaCの松井選手は後半に一気にBRZを引き離そうとペースを大幅に上げていき、ラスト10周では4秒の大差をつけていきます。しかしその後にペースが徐々に落ちていきます。どうらや燃料ポンプにトラブルが発生し、ペースが落ちてきてしまったのです。

変わらず安定したペースで走っていたBRZはこの機を逃さず徐々に差を詰めていき、ラスト5周目では約2秒、ラスト2周では1秒以内、そしてファイナルラップではテールtoノーズの、ぶつからんばかりの接近戦となって行きます。

最終コーナーを立ち上がる頃には完全にスリップストリームに入った井口選手のBRZでしたが、VivaCの松井選手は何とかトップを、まさに死守!

そして迎えたチェッカーフラッグ。最初に潜り抜けたのはVivaC 86 MC、その0.091秒差でSUBARU BRZ R&D SPORTが2位という結果!なんと0.1秒以下の攻防という緊迫したファイナルラップとなったのです。

3位はポジションキープを徹底したARTA BMW M6 GT3、そして4位には同じBMW勢のStudie BMW M6。

5位にはグッドスマイル 初音ミク AMGが入りました。

このオートポリスでポールtoウィンを果たしたことにより、一気にランキングトップに躍り出たVivaC 86 MC。しかし1ポイント差でJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、さらに2ポイント差でグッドスマイル 初音ミク AMGが追う展開となり、シリーズチャンピオン争いも混戦の様相となってきました。

次戦は7月22〜23日にスポーツランドSUGOで開催される第4戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO GT 300km RACE」。そしてこのSUGOから鈴鹿までは過酷な真夏の3連戦。SUGOまでの2ヶ月の間に各チームとも体制を強固なものにしてくることでしょう。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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