レクサス・LCの開発に踏み出したきっかけとは?

当初はレクサスの目指す指針としての役割を担うだけだった「LF-LC」ですが、予想以上に反響が高くて……という事情があっただけでなく、遡ること2011年8月に開催されたペブルビーチでのミドルサイズセダン「GS」のワールドプレミアにおいて、この「LC」の開発に踏み切った原動力があったとチーフエンジニアの佐藤恒治氏は語ります。

「GS」といえば、いまやレクサスの顔でお馴染みのスピンドルグリルを初めて採用したほか、運動性能にもこだわった、「レクサスらしさ」を初めて前面に掲げたモデル。

ですが、海外ジャーナリストから「いいクルマにはなってきたけど、レクサスは本当にこのままでいいのか?」という痛烈な指摘を、第一歩を踏み出した矢先に受けて非常に悔しい思いを抱いたといいます。