しっかりボディとフラットで乗り心地の良い走りを実感【Audi A5試乗】

高級感のあるエクステリア&インテリアを持ちつつ、高い実用性も併せ持つ新型のアウディA5はクーペ&スポーツバックは、ともに非常にしっかりしたボディを持っているという印象がありました。

とくにホイールベースが短く、ドアやハッチでの開口部面積が小さいクーペのボディはしっかり感がありました。

エンジンのパワーは十分に感じられます。2リットルで252馬力と強力なエンジンですから、走りはかなりスポーティです。A5にはアウディドライブセレクトというスイッチがついていて、走行モードをエフィシェンシ、コンフォート、オート、ダイナミックの3種に切り替えることができます。ダイナミックはステアリングもエンジンのトルクの出方もかなりクイックな印象となり、同乗者がいるときなどは気を遣ってしまうタイプのフィーリングになります。

ハンドリングはシャープな印象があります。とくに左右にステアリングを切り返すようなワインディングでは気持ちのいい走りができます。ただ、ステアリングの切り角に対して曲がりすぎる印象もあり、馴れるまで若干乗りづらい感じも受けました。

乗り心地はフラットで快適です。スポーツバックではリヤシートに乗った状態での移動もしましたが快適なものでした。全体としてさらにコンフォート性を高めつつ、走りの性能もアップしたのが新型アウディA5と言えるでしょう。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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