泥臭くないワゴン派生型SUVの進化形。ボルボ・V90クロスカントリー

クロスカントリーならではの専用装備はもちろん魅力を高めるポイントになっていますが、V90同様の先進的なアイテムがあるからこそ成り立っているスタイリッシュな佇まいなのでしょう。

90シリーズと共通しているのは、ハロゲンの2倍、キセノンよりも15-20%明るい「LEDヘッドライト」を標準装備。「トールハンマー」をモチーフにした最近お馴染みのモチーフも使われています。

外観でクロスカントリー専用となるのは、フロントグリル、前後バンパー、バンパー下のボディパーツ(前後前後バンパー下側)、フェンダーエクステンション、専用ドアミラー(V90よりも大きい)などでボディ下側はチャコールカラーとなっています。

内装もV90に準じていて、12.3インチドライバーディスプレイは精緻なデジタル表示で4モードから選択できます。さらにドライバーの目線の先には、9インチヘッドアップディスプレイ、中央には、12.3インチでタッチ式のセンターディスプレイを配置。

加飾はブラックウォールナットのウッドパネルが標準で、アイアンオレのアルミニウムパネルもしくはメタルメッシュ・アルミニウムパネルがオプション設定されています(グレードにより異なる)。

560-1526Lの荷室容量や使い勝手などはV90と同等で、ハンズフリーテールゲート、6:4分割可倒式(電動可倒式)、荷室を仕切り固定できる「グロサリーバッグ・ホルダー」、電動ラゲッジカバーなどを用意。

もちろん安全装備は、694万円の「T5 AWD モメンタム」でも上級グレードと同じ。全長5m近く、全幅1.9m超という、大きなボディサイズが許容できれば魅力的な新世代ワゴン派生系SUVなのは間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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