北米ホンダ(Honda North America)は、改修中だったテスト・センターをリニューアルし、テスト業務を再開したと発表しました。
米国・カリフォルニア州カンティル近くのモハベ砂漠にあるHonda Proving Center(HPC)は、HondaとAcura、両ブランドの全製品のテスト・センターとして全面的にテスト業務を復活しました。
砂漠の中に建設されたHPCの風景は、日本のテストコースの風景とはかけ離れたスケールを備えており、一般的なオンロード用の自動車だけではなく、オートバイ、サイドバイサイド車・ATV車と呼ばれるオフロード車の性能をテストできる設備も完備しています。
改装されたHPCには、舗装路面のテスト・コースだけでも、毎時200マイル以上(時速320km/h以上)の高速で車両をテストできる1周7.5マイル(12km)の高速バンキングオーバルトラックと、28のカーブと6つの異なる丘をデザインに組み込んだ1周4.5マイル(7.2km)のワインディングロードコースを備えています。
HPCの全敷地面積は130万平方フィートの規模で、新しい四輪車用のテスト領域と、モーターサイクルの開発テストをサポートするために改造されたパワースポーツ複合施設、さらにATV車(全地形車両)・サイドバイサイド車をテストできるオフロード施設が含まれています。
今回の西部・カリフォルニア州の暖かい気候に恵まれた地域にあるHPCの改装が完了したことで、北米ホンダは、東部・オハイオ州イーストリバティーにある自動車試験センターと合わせて、北米の東西2ヶ所に製品の開発・テストができる施設を保有することになります。
(山内 博・動画と画像:Honda North America)