絶好調のトヨタですが、小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手とともに今シーズンの7号車をドライブするホセ・マリア・ロペス選手が開幕戦シルバーストーンの決勝レース中にクラッシュ。第2戦スパの欠場を余儀なくされ、小林選手とコンウェイ選手2人で6時間耐久レースを戦いました。
その結果、ル・マンに向けて充分な走行経験を積むことができなかったことを考慮し、トヨタは急遽ドライバーの編成を発表。
ロペス選手に代わり、7号車のステアリングを握るのは昨シーズン小林選手とコンウェイ選手と共に戦ったステファン・サラザン選手。昨年のル・マンでは2位、そして富士6時間では優勝し、3人の息もぴったりです。同じメンバーでル・マンに再び挑戦するということは、なんだか嬉しいですよね。
8号車のドライバーは中嶋一貴選手、セバスチャン・ブエミ選手、アンソニー・デビッドソン選手の3名で変更はなく、昨年の雪辱をぜひ果たしてほしいです!
そして第2戦スパから参戦している9号車には、国本雄資選手、ニコラス・ラピエール選手そして当初7号車でドライブする予定だったロペス選手が加わり、合計3台でル・マン総合優勝を目指します。
ル・マンの終了後、チームは再び2台体制でWECチャンピオン獲得に向け、以降のシーズンを戦うことになります。第4戦以降は、ロペス選手は小林選手、コンウェイ選手と共に再び7号車をドライブすることとなります。
今回のチーム変更に伴いTOYOTA GAZOO Racing代表、佐藤俊男氏よりコメントが届いています。
「 ホセ・マリアの開幕戦での負傷、第2戦欠場という結果を受けて、ここ数週間で状況が変わりました。彼は残念ながら今年、WECで僅かな周回しかレースを戦っていません。そのため、我々はドライバーラインナップの変更を検討いたしました。ステファンが7号車のドライバーとして加わることで、必ず勝利を争ってくれると確信しています。ホセ・マリアは雄資同様に今年のル・マンで、コースやイベントなど、多くのことを学ぶでしょう。そしてそれは将来へ向けての貴重なステップとなることでしょう。」
ル・マン24時間耐久レースは6月17日・18日にフランスのサルト・サーキットで行われます。
昨年と同じメンバーでリベンジを誓う7号車と8号車、そして新たに9号車が加わり、パワーアップしたトヨタ。今年こそ、悲願の初優勝を達成することができると信じています!
(yuri)