神戸製鋼所系の米・KAAP社が、軽量化ニーズの高まりからアルミ鍛造サスペンションの生産設備を増強

神戸製鋼所は、米国の同社系合弁会社「コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ社(Kobe Aluminum Automotive Products, LLC、: KAAP社)」が、北米のアルミ鍛造サスペンション部品を生産する設備の増強を決定したと発表しました。

神戸製鋼所は、自動車用アルミ材の分野で、フード、サブフレームなどの色々な部品を製造していますが、KAAP社は、米国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品(アルミ鍛造サスペンション)を主力に製造・販売をしており、北米のアルミ鍛造サスペンション市場でトップシェアを保持しています。

環境規制への対応で車体軽量化ニーズが高まっており、軽量化と燃費向上に寄与するアルミ鍛造サスペンションの需要が増大しています。

今回の生産設備増強によりKAAP社の生産能力は、現状の54万本/月から75万本/月に増える予定で、日系自動車メーカー主体の受注から、米国自動車メーカーへも取引を広げることを目論んでいます。

今後、北米向けだけではなく、日本国内の生産車種を含めてグローバルでアルミ鍛造サスペンションを採用する新型車が増えることが予想されます。

(山内 博・画像:神戸製鋼所)