トヨタ系自動車部品大手のDENSOと東芝が4月28日、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用した自動運転システムの開発において、協業関係を強化すると発表しました。
DENSOが持つセンサーなどの自動車関連技術と、東芝の画像認識やAI(人工知能)技術を組み合わせることで、早期に自動運転技術を確立させる狙いがあるようです。
両社は昨年10月に共同開発をスタート。すでに自動車用リチウムイオン電池パックや、自動車部品に使用されるECUのソフトウェア開発などで連携しており、今後もビジョンを共有する分野における協業関係を強化し、技術開発を加速させるとしています。
また、DENSOは27日、セラミック材料を使ったディーゼルエンジン用の排ガス浄化部品などを手掛けるイビデンとも次世代の排気システム開発で資本業務提携を締結。
さらに28日にはカーナビ大手、富士通テンへの出資比率を10%から51%に引き上げ、同社を子会社にすると発表するなど、自前主義に捉われず、必要な分野では外部企業と積極的に手を組む姿勢を鮮明にしています。
トヨタが2020年頃の実用化を目指している自動運転車に加え、ネットにつながるコネクテッドカーやカーシェアなど、自動車分野では新たな潮流が加速しており、これらの対応に向けた企業間の連携が今後さらに活発化しそうな状況になって来ました。
(Avanti Yasunori・画像:DENSO)
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