最先端も身に付けたアナログ ─ ランドローバーの最新おすすめモデル・TOP3【2017年版】

ブランドの誕生以来、オフローダーとしての実力をひたすらに磨くだけでなく、そこに高級感やオンロードでの走行性能といった新しい価値観を織り込み、絶え間ない進化を果たしてきたランドローバー。

かつては手動で操作する必要があったメカも、現在はシステムのデジタル化が進んだおかげで誰でも手軽に第一線級の悪路走破性の恩恵を享受できます。実現したのは、最先端を味方につけたまさに究極の多目的乗用車。2017年も新型モデルが日本上陸を控えています。

■レンジローバーヴェラール

2017年のジュネーブショーでその姿が初披露された新モデルが「ヴェラール」。初代「レンジローバー」のプロトタイプに由来する名前のように、全長:4803mm×全幅:2032mm×全高:1665mmの大柄ボディのスタイルは「レンジローバー」を彷彿させます。

インテリアには、2つの10インチ高解像度スクリーンを配し、ナビと空調を分割。タッチ操作を採用することで、インパネ周りをスッキリとさせ、先進的な雰囲気を強調させています。

そのほかにも、251mmの最低地上高や650mmの最大渡河水深、さらには2500kgのけん引能力など生粋のオフローダーとしての魅力は健在。

価格は699万円~。人気のSUVにおいて台風の目となるであろう、期待の1台です。

■ディスカバリー

「レンジローバーヴェラール」同様、日本でも既に受注を受け付けているのが新型「ディスカバリー」です。

これまでは角ばったプロポーションによる武骨な雰囲気をまとった生粋のオフローダーでしたが、5代目となる新型ではデザインを刷新。曲面を活かした流麗な佇まいとなっています。

とはいえ、肝心なのは中身。これまで培ってきた悪路走破性や実用性にさらなる磨きが掛けられており、最大7人が乗れる居住空間は2列目と3列目を自在に調整することで荷物や乗員数に応じてフレキシブルに対応可能。渡河水深限界は900mmで、最大けん引力は3500kgを誇ります。

■レンジローバー

昨今の流行はSUVで、多くのメーカーが実に多彩なモデルを相次いで投入してきていますが、それでも揺るがない絶対王者が「レンジローバー」であります。

威風堂々たる佇まいもさることながら、その性能も超一級。約8500kmもの悪路走行テストに加えて、180km/hの横風やマイナス40℃という極寒から50℃の灼熱に晒されても耐えることができるよう鍛えられているとか。

悪路走破については、走行状況を常にモニタリングして最適な走りを提供するテレインレスポンスを搭載。過酷な環境の中でも、レザーやウッドで仕立てられた上質な空間でくつろぎながらの優雅な移動に関しては「レンジローバー」の右に出る者はいないはず。

(今 総一郎)