市販のリーフと同じバッテリーとモーターでも全く異なる怒濤の加速感【NISSAN LEAF NISMO RC試乗】

リヤドアと後席はもちろん、トランク、オーディオシステム、ナビゲーションシステム、カーペット類などが省かれていて、前進、後進はトグルスイッチを入れるだけというシンプルな操作。

同コンセプトカーは「走る実験室」として、2011年のニューヨーク国際自動車ショーで公開されて以来、ル・マンやグッドウッドフェスティバルオブスピードなど世界中でデモ走行され、全日本電気自動車グランプリシリーズにスポット参戦するなど、各所でその姿が披露されています。

搭載されるバッテリーやモーターは市販車と同一で、80Kw/280Nmというスペックも同じ。ただし、駆動方式が市販リーフのFFからMRに変更されていて、サスペンションも前後ともにダブルウィッシュボーン(市販版はストラット/トーションビーム)に変更されています。

ボディサイズは、NISSAN LEAF NISMO RCが全長4465×全幅1942×全高1212mm。市販仕様は全長4445×全幅1770×全高1545mmですから、NISSAN LEAF NISMO RCの方が20mm長く、172mmワイドで333mm低くなっています。

サイズも駆動方式も別物ですが、試乗時で最も強く感じたのは925kgという軽さ。市販仕様よりも595kgも軽くなっていて、これが異次元の走りを生み出す要因になっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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