ファイナル4を最初に飛んだのは室屋選手。
58.529のタイムを叩き出します。これは予選でも2番手相当の好タイム。
今まで勝ち上がるにつれ、タイムが悪化していくのがお約束ですらありましたが、ファイナル4でこのタイムが出せる室屋機はカラーリングだけでなく、各部のチューニングが進んでいる様子がうかがえます。
次に飛んだのはチャンピオンにして室屋選手のライバル、ドルダラー選手。
途中まで室屋選手をリードしますが、痛恨のパイロンヒットで3秒のペナルティ。今季初優勝の夢が断たれました。
3番手はチャンブリス選手。
ラム選手の引退で現役最年長となったチャンブリス選手ですが、自国開催の声援を受けての飛行は最初のチェックポイントでは室屋選手に0.001秒と肉薄します。
しかし、高度違反(Too High)で2秒のペナルティ。ドルダラー選手を上回る事も出来ず、この時点で3位となります。
最後に飛んだポドルンシェク選手は、終始室屋選手のタイムを上回る事は無かったものの、ペナルティのない飛行で1:00.454を刻んで2位を獲得。初進出のファイナル4で、自身初の表彰台を獲得しました。
決勝後、室屋選手は
「とても嬉しいです。アブダビ(開幕戦)で結果を出せなかったので、チームはサンディエゴに向けてハードワークを重ねてきました。フリープラクティスの1本目から同じラインと同じ戦略を続けました。今回の優勝は千葉での優勝とは少し違います。通算2勝目ですし、前よりも強くなれているという感触があります。第3戦千葉は自国開催ですし、大事なレースになるので、今回の優勝は大きな弾みになります」
とのコメントをしています。
開幕戦アブダビでの予期せぬ失格でスタートダッシュに躓いた室屋選手でしたが、サンディエゴでの優勝でシリーズランキングは3位にジャンプアップしました。
次戦はいよいよ日本。6/3,4に千葉の幕張海浜公園で開催されます。正に凱旋レースとなった千葉戦で室屋選手を応援しましょう!
photo:Andreas Langreiter/Predrag Vuckovic/Balazs Gardi/Joerg Mitter/ Red Bull Content Pool
(川崎BASE)