マツダは古くはフォードとの提携によるAAI(Auto Alliance Thailand)でクルマを生産してきたが、フォードとの提携が解消された今は、独自にトランスミッション工場を設けるなどマツダ色を強めたクルマ作りをしている。
同時に、フォード共同開発していたBT-50のピックアップトラックは、自社での開発・生産を止めていすゞからD-MAXをベースにしたモデルのOEM供給を受ける方式に変更している。
マツダのブースは今回のバンコクモーターショーにおいても異彩を放つものだった。というのは、マツダのブースに展示されるクルマの大半がソウルレッドの赤一色に染められていたからだ。ほかのメーカーは、赤などの派手な色のクルマがないわけではないが、全体としてはモノトーンのクルマが多かった。それだけマツダのブースが目立つことになった。
マツダのブースでイチ推しの展示がされていたのがCX-3だ。バンコク国際モーターショーの開催に合わせ、タイ自動車ジャーナリスト協会が主催するタイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2016が発表され、CX-3がこれを受賞した。
バンコクモーターショーではショーを主催するグランプリインターナショナルが実施しているカー・オブ・ザ・イヤーもあるが、こちらはタイプ、車格、排気量、価格などで細分化されたものとなっていて、多数の受賞車がある。
SKYACTIV技術や魂動デザインなどが受賞理由で、今回のショーにはGVCなどを盛り込んだ改良型のCX-3を展示していた。
もうひとつはNMX-5(ロードスター)のRFで、日本での発売に続いて発表されたもの。こちらはソウルレッドではなく、新開発色であるマシーングレーメタリックだった。
(村木哲郎)