トヨタは、パラレル式ハイブリッドシステムを搭載したプレジャーボートを国内で初めて開発したと発表しました。
このハイブリッドボートは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催期間を含む2018年7月から2021年3月に、東京都で実証実験が行われるということです。
実証実験では、動力を自動車と同様にリチウム・イオン電池とモーターでハイブリッド化したプレジャーボート「PONAM-28V」を、トヨタが東京都に無償貸与します。
東京都は、提供されたハイブッドボートを、ふ頭など東京港内の港湾施設の整備作業や、東京臨海部に建設される東京2020オリンピック・パラリンピック大会の会場をオリンピック関係者が視察する際に利用するほか、都民や観光客向けの東京港の運河の見学会にも利用します。
東京2020オリンピック・パラリンピック大会の会場建設で話題になった、東京臨海部のボート競技会場などの視察に、ハイブリッドボートが活躍する場面が見られるかもしれません。
これまでトヨタは、数種類のプレジャーボートを展開してきましたが、今回のハイブリッドボートの開発で、エンジンとモーターの二つの動力による航行の安心を図り、EV走行による低エミッション・低燃費・低騒音化を目指しています。
(山内 博・画像:トヨタ)