パワーだけでなく480Nmを誇る最大トルクは、1,700~5,850rpmという幅広い回転域で発揮されます。決してピーキーではなく、「Audi Sport」ブランドらしく扱いやすいのも特徴です。
駆動方式はもちろん「quattroフルタイム4WDシステム」で、絶大なトラクションにより0-100km/h加速を4.1秒(欧州仕様)でクリアする圧倒的な加速力を誇ります。
エンジンも軽量化されていて、アルミ合金製のクランクケースを採用することで、エンジン単体の重量を従来の鋳鉄製クランクケースを採用した「2.5 TFSI」と比べて26kgも削減されています。
さらに、インテークマニフォールドと燃焼室の両方でガソリンを噴射する「デュアルインジェクション」や、排気バルブの開閉タイミングを可変コントロールする「アウディバルブリフト」を採用することで、出力性能だけでなく、燃費効率も改善。欧州ドライビングサイクル(NEDC)において、100km走行あたりの燃料消費を8.3Lに抑えるなど、環境面への配慮も盛り込まれています。
外観では、専用となるシングルフレームグリルやバンパー、19インチアルミホイール、拡大されたトレッドとフレア付きのフェンダー、大胆なディフューザーインサートなどによりA3セダンとの差別化が明確に図られています。
一方のインテリアも、ブラックの「ファインナッパレザー」にダイヤモンドパターンの飾りステッチとRSロゴを配した専用のシートなどにより、独特のスポーティで特別感のある雰囲気を演出。
新型RS3セダンの受注開始は3月28日からで、価格は785万円。発売は7月上旬開始予定となっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘、アウディ)