転がり抵抗と相反するウエット性能もケアされていて、コンパウンド内のポリマーとフィラー間の作用を向上させることで、ウエットグリップと転がり抵抗の最適なバランスが確保されています。
さらに、フルシリカコンパウンドの採用により、転がり抵抗を低減。燃料節約技術である「The Fuel Saving Technology」によってタイヤのエネルギー消散を低減し、 耐摩耗性に有害な影響を与えることなく、ドライとウエットの両方で安全性を高めるコンパウンドを実現したそう。
転がり抵抗を改善するため、タイヤ製造時の新しい加硫サイクルも開発されています。加硫プロセスを速くすることで、ほかの領域の性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させることが可能。また、よりフラットでよりスクエアになった形状は、低転がり抵抗、ハンドリングと制動性能、安全性と省燃費を向上させる設計になっています。
快適性の向上も図られています。新たな溝の配列とサイピングを採用することで、ノイズの周波数の振幅を減少させて静粛性向上を果たしたとしています。
(文/塚田勝弘 写真/ピレリジャパン、小林和久)