当日は雨から晴れに変化していく複雑な空模様。首都高環状線から湾岸線、東京湾アクアラインとイグニスを高速で走行していると、まず印象的なのが乗り味。
イグニスは軽量・高剛性を両立し新設計されたサスペンションを採用。フロントはマクファーソンストラット式コイルスプリング、リヤがトーションビーム式コイルスプリング(4WD仕様はI.T.L.式コイルスプリング)、荒れた路面の走行も考慮した180mmの最低地上高と大径タイヤ(16インチ)の組み合わせに大きく魅了された。
*画像は特別仕様車 Fリミテッドのものです。
高速走行中、段差や路面の荒れこそ伝えるものの車体はすぐにフラットな姿勢を維持。全域を通じてフラットな乗り味を実現していた。この乗り味をコンパクトカーで実現するのは簡単ではない。
*画像は特別仕様車 Fリミテッドのものです。
またステアリングのセンター付近の座りがよく、しっかりとした手応えがあることにも感心した。このため直進性を感じやすく、運転していて安心感が得られる要素がイグニスには備わっていた。
マイルドハイブリッドとCVTの組み合わせについてもパワー、フィーリングともに十分な印象を受けた。880kg(4WD仕様は920kg)と軽量なので高速走行での動力性能に不満は感じない。しかも、エンジンノイズが静かなことで、高速走行ではリラックスしてクルージングが楽しめる味付けに仕上がっていることがイグニスの大きな特徴だ。