テスラが「モデル3」の生産に向けて資金調達する訳とは?

米EVメーカーのテスラが、新型EV「モデル3」の生産準備に向け、資金調達を行うことにしたそうです。

3月15日に同社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、約2億5,000万ドルの普通株と、2022年を期限とした約7億5,000万ドルの転換社債(CB:convertible bond)を発行することで対応する模様。

「モデル3」は車両価格が3万5,000ドルに抑えられており、先行予約発表後、3週間で約40万台の先行受注が入るなど、安定した供給体制の構築が必須となっていることから、資金を調達することにしたもの。

イーロン・マスク氏は今回の資金調達に関し、「モデル3」のための資本強化は本来不要とした上で、株主のリスク低減のために決断したと説明しています。

「モデルS」では生産開始が1年以上遅れ、さらに「モデルX」に至っては計画に対して生産開始が3年も伸びたことから、量販車である「モデル3」では計画を遵守したいの思いが有るようです。

同社は「モデル3」を第4四半期中に週当たり5,000台生産する予定で、2018年中に1万台を目指す計画。今年2月にカリフォルニア州のフレモント工場で生産準備を開始しており、年内の出荷を目指しているそうです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA MOTORS)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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