以前からボルボでは、大型動物に対応する検知機能を開発するとアナウンスしてきましたが、今回の大型動物検知機能である「LARGE ANIMAL DETECTION」は、速度が4km/h以上で作動し、前方に大型動物が検知されると警告が発せられるシステム。
ドライバーが警告に反応しない場合、通常の最大制動力の30%(約0.3G)でブレーキが作動し、大型動物との衝突時には約15km/hの減速が可能としています。このシステムは動物を保護する目的ではなく、あくまで衝突の衝撃低減、乗員保護のための装備で、ブレーキ機能では70km/hを超えている時に最も効果的としています。逆に低速時には効果は低減するそう。
また、動物の身体の一部をカメラで捉えられない場合は、検知できない一方、大型動物がヘッドライトで照らされれば検知可能としています。
日本では北海道のエゾ鹿との衝突が思い浮かびますが、北海道の各自治体ではエゾ鹿との衝突の危険を周知している自治体もあるほど。なお、エゾシカへの対応についてはボルボ・カー・ジャパンが実験も行い、反応してくれる場合もあったようです。もし、対応可となれば北海道のユーザーにとっては(ドライバーサポートのひとつとはいえ)朗報といえそうです。
(文/写真 塚田勝弘)